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八丈島の郷土料理


各離島は自慢の郷土料理があることを考えて当然でしょう。「島ならさかな!」という言い方をする人が多く、正しいとはいえども、八丈島郷土料理は魚に限りません。本記事では、全体的な食糧事情、くさや、明日葉、島寿司、八丈焼酎、フルーツやベリー、乳製品や椎茸と併せて見ていきますので、食欲を満たしたら是非ご覧ください。

 

食糧事情


一般的に言えば、島内ではさまざまな食糧がある程度あります。ハンバーガー、ピザ、パスタ、ワッフルなどを提供する西洋料理を中心としたお店もあり、居酒屋や郷土料理などの和風料理屋さんもあります。例を挙げるだけでも、中華、韓国、フレンチレストランの他、カレーとピザを提供する店はそれぞれ、インドとイタリア料理として扱っても良いでしょう。スーパーに関しては、魚は無論そうですが、一般的な肉類、乳製品、野菜、缶詰などのものを買えます。但し、島内のスーパーは閉めが早く、午後8時頃はほとんど開いていません。

豆知識:食料は海路か空路で運ばれるため、悪天が長引く場合は、供給がなくなり、店の空状態の棚を見るのは珍しくはありません。一年通じてそういう光景を数回見られるようです。特に賞味期限がすぐに切るものはあっという間に売り切ります。

空の棚は意外と中々の光景でしょうね…

 

くさや

江戸の昔から、300年以上の伝統を受け継ぐ「くさや」。

八丈島のくさやは、元祖である新島から「くさや汁」を分けてもらい、くさや加工者が長い年月をかけて繰り返し調合を重ね、各々独自で秘伝の汁を完成させてきました。焼く時に発せられる独特の匂いも、病みつきになる美味しさも、「くさや汁」ひとつで決まるといわれ、作り手のこだわりが凝縮された逸品です。

八丈島では、町中の飲食店で提供されたり、健康と長寿の秘訣として日常の食卓にのぼり、冠婚葬祭にも欠かせない食品として継承されています。

 

明日葉

「あしたば」は、別名「八丈草」とも言われ、独特の苦みを持つセリ科の多年草です。「今日新芽を摘んでも、翌日にはまた新しい芽が出てくる」といわれるほど生命力が強いことがその名の由来とされています。

ミネラルやビタミンなど、栄養素が豊富で健康野菜としても注目されています。家庭でも天ぷらやおひたし、くさやとのマヨネーズ和えなどにして良く食されている郷土を代表する食材のひとつです。

あしたばの粉末を練り込んだ「あしたばうどん」「あしたばそば」、チーズケーキやソフトクリーム、生八ッ橋など様々なスイーツにも使用されており、八丈島では身近な食品として親しまれています。

 

島寿司

「島寿司」は、近海で獲れた旬の魚の寿司種を醤油ベースのタレに漬けてヅケにし、シャリはやや甘めの酢飯で握り、ワサビの代わりにカラシを載せてあるのが特徴の郷土料理です。

元々は、船で沖に出る際などの鮮度を保つ工夫としてヅケにしていたと言われていますが、今では美味しいからヅケにして食べるという食文化が根付いています。寿司種には、江戸前寿司ではお目にかかれないトビウオやメダイ、岩海苔なども使われます。島内の寿司屋や、多くの飲食店でも提供されていて、身近に味わうことができる美味しい郷土料理です。

 

八丈焼酎

水資源に恵まれ水のおいしい八丈島では現在、焼酎を造っている蔵元が4幹あり、芋、麦、麦と芋のブレンドなど、各蔵元オリジナルの自慢の本格焼酎を製造しています。

島では、水割りかロックで楽しむ人が多いので、今度こそ違う飲み方で味わってみましょう。



 

その他

前述の名産物の他、パッションフルーツ、レモン、ジャージー乳製品、うみかぜ椎茸と様々なベリーが島を代表します。

レモンについて語る島民とあちこちにばったり会う一方で、パッションフルーツはより前から栽培されているそうです。現代、両方を栽培している人がかなりおり、それを加工した商品をどこであれ手に入れます。クッキー、マーマレード、パッションフルーツドリンクなど販売されます。ちなみに、島レモンを使用したタバスコに言及するシマスコ(三宅島の特産物)というホットソースも作られているので、機会があれば是非味わってみてください。

島を巡る時可愛い牛と所々に出会います。ふれあい牧場は特に人気ですが、そこにいる牛は八丈島で販売されるジャージー乳製品と関係がありません。関係する牛がゆーゆー牧場というところに育ち、酪農経営はそこだけになっています。最近は、ジャージー乳製品がますます人気となり、皆様を一年中歓迎する二つの直営カフェ(Gelateria365 & Jersey Cafe)があります。主力ジャージー商品の例を挙げるとしては、プリン、ヨーグルトドリンク、バター、牛乳、チーズなども楽しめます。自分なりの味をきっと見つけられるでしょう。直営カフェを除き、スーパー、レストランやホテルでたまに販売されるため、是非探してみてください。

うみかぜ(海風)椎茸は「大竜ファーム」のたった一つ法人により培養れるため、恐らく島を代表するものの中では最も最近の追加されたものだろう。それにしても日テレ系「鉄腕DASH」をはじめ様々なメディアで取り上げられ、島内外から高い評価を頂いているそうです。現地のスーパーでも販売されるので、簡単に手に入れます。

また、大人といい、子供といい、誰でも楽しめる椎茸狩り体験も可能なので、詳細は「大竜ファーム」のホームページをご覧ください

そして最後、島ベリーです。上記のものと異なり、広く知られていないかもしれませんが、町中にいくつか種類のベリーが発見できます。八丈富士の北部にある永郷地区はより多くのベリーの採集スポットだそうです。桑とキイチゴはほとんどのもので、それを利用したジャムが美味しいものの、スーパーなどでは販売されないため、ベリー狩りの覚悟を!

 

まとめ


八丈島は他にはほとんどがない独特の味が伴う郷土料理を誇ります。食の旅に出かける方が第一としては明日葉、くさや、島寿司と八丈焼酎を味わえば良いだろうが、島の乳製品、ベリー、フルーツ、椎茸なども美味しいので、今度こそそれを探せば誤解はないでしょう。


良いお旅を!

八丈島101

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